Long・John.
Scotch・Blended・Whisky.
ロング・ジョン スコッチ・ブレンデッド・ウイスキー
「ロング・ジョン」とは、クラン・マクドナルドの血を引く
ケポックのジョン・マクドナルド(1796年〜1856年)の愛称である。
身長193センチの大男だったので、地元の人々からいつしかこう呼ばれるようになった。
マクドナルド家はかつて、ヘブリディーズ諸島からアーガイル地方一帯を治めた
「ロード・オブ・ジ・アイルズ」(島々の王)に繋がる名家で、ハイランドの氏族の中でも勇猛果敢な事で知られていた。
ジョンの曽祖父、アレキサンダー・マクドナルドは狂信的なジャコバイト党で
1715年と1745年のジャコバイトの反乱の際には、共に軍の先頭に立ってイングランド軍と戦っている。
特に1745年の、ボニー・プリンス・チャーリーへの遠征の時は、チャールズ王子の右腕として軍隊を指揮し、ロンドン北方200キロの地まで迫った事は有名な話である。
アレキサンダーにとって不幸だったのは、せっかくのロンドンの近くまで迫りながら、そして国王ジョージ2世は国外逃亡まで準備していたというのに、チャールズが撤退を決めたためイングランドに追撃の機会を与えてしまい、ついに1746年、インヴァネス近郊のカローデンムーア決定的な敗北を喫してしまった事である。
カローデンの戦闘の悲劇は多くのスコットランド民謡にも歌われているが、アレキサンダーもこの戦いで戦死、一族の多くも殺されてしまった。
ケポックのマクドナルド家も事実上消滅し、かろうじて生き延びた子孫たちは、それ以降貧しい小作農の生活を余儀なくされてしまったという。
今回は、スコットランドの歴史、マクドナルド家の話で終わってしまいますが、次回は創業者、ジョン・マクドナルドの事、そして本題のウイスキーについて書いていきます。
岡山バー、中央町バー、岡山、朝までのバー
イングルヌックマスター(愛称たけちゃん)若干50歳でした(^-^)
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